IELTS対策 ~Writing Task1~
試験対策で一番難しく、また日本人は点数が取りにくいと言われているのがWriting。ReadingやListeningは、問題集を解いて、回答で答え合わせができますが、Writingは自己採点が難しいのもなかなか勉強が進まないポイントだと思います。
今日は、WritingのTask1に特化して私の対策法を書きたいと思います。これで、私は予備校に行かず、独学でWriting6.5、Overall7.0を取ることができました。
Writing Task1とは?
IELTSの試験は、Listening、Reading、Writing、Speakingの4技能で構成されています。
Writingは4技能のうちの1つで、試験時間は60分。Task1(約20分)、Task2(約40分)の2問に回答することが求められます。Task2はアカデミック・エッセイを書く問題で、点数配分もTask1の2倍で非常に重要ですので、何を書くかのブレインストーミングから時間をかなり使うことになります。Task2の回答時間をなるべく長く確保するためにも、比較的機械的に回答できるTask1はポイントを確実におさえておきたい問題です。
Writing試験の前提
IELTSの試験で2問あるWritingですが、どちらも「出題者の意図」「出題者の求めるもの」に対して書くことが大前提です。
そのためには、まず問題文の理解が絶対だと思います。
"Summarize"と言われているのであれば、要約しなければなりませんし、"What is your opinion?"と聞かれているのであれば、自分の意見を書かなくてはいけません。その逆も然りで、聞かれていないことを答えても試験を理解していないとみなされ、点数は伸びないのです。
Task1ではどんな問題が出るのか?
IELTSの試験は年々問題の内容もバラエティに富んできていますので、あくまでも私が受験した2016年度ベースで書きます。
Task1では、主にグラフや表の情報をもとに、文章をまとめることが課題として出されます。グラフは1つのときもあれば、複数のグラフを比較して書かなければならないこともあります。
そして、グラフ・表などの統計資料以外のほか、与えられた図や絵から、フローや変更点を書く、という問題もあります(私が受験した回では、ある町の今昔地図が出され、何が読み取れるか記述しなさい、という問題が出ました)。
統計情報(グラフ・表)を読み取る問題が圧倒的に多いように思いますので、まずはグラフを読み取り書く練習を何度もすると良いと思います。
インターネットで"IELTS Writing task1"と検索すると、模擬問題がいくつか出てきますので、参考にされるとよいと思います。
私がよく見ていたサイトも残しておきます。
IELTS Exam Preparation - Academic Writing Task 1
どういう構成で書けばよいのか?
Writingのテスト対策をするときに、一番何が大変かというと、どう書き始めたら良いのか、で躓いてしまい、なかなか進まないことです。でも構成を一度覚えたらあとは内容を変えるだけで良い、と分かり、一気に勉強が進みました。
問題によっても変わるのかもしれませんが、私は以下の基本2パラグラフで臨みました(表・グラフの読み取り問題の場合)。
- Intro:与えられた表・図が何を表しているのかを要約。
- Body:与えられた表・図の詳細(関連性)の説明など。
1パラグラフ目の書き方
基本的に2文でパラグラフは終わりです。
①トピックセンテンス:そのグラフが何を示しているかを書く
→難しいようですが、これは問題文をリフレーズすれば良いだけです。以下の問題文を使って実際にリフレーズしてみます。
The charts summarise the weight measurements of people living in Charlestown in 1955 and 2015.
→この場合、
These two figures describe the weight assessments among the residents of Charlestown between 1955 and 2015
などと同じことを違うフレーズで言い換えれば良いのです。これをサクッと時間かけずにやるためには、問題頻出単語の類義語を覚えればOK。これについてはまた別記事で書きます。
②表・図の概要(Overview)を書く
英語予備校の体験に行ったときに、このOverviewがないと、5.5以上は絶対に出ないと言われたほど、重要な一文です。これは様々な問題集を読みましたが、どこにも書いていない大切な情報でした。
グラフの詳細については、2パラグラフ目で書くので、ここでは全体を見たときにグラフがどうなっているのか(上昇しているのか、下降しているのか等)を大まかに書けば良いです。
書き出しとしては、
Looking at the graph as a whole, it is clear that overall・・・
この"as a whole"、"overall"といった全体像について書いてますよ~ということが分かる単語を入れることが重要です。簡単にグラフの全体像について書いたら、これで1パラグラフ目は完成です。
2パラグラフ目の書き方
2パラ目では、基本的に問題文で課された問いに対して、3文程度でまとめていきます。主には、そのグラフ・図から読み取れるポイントを2・3見つけて書きます。何をポイントとしてピックアップするかは、何度もグラフ問題を解いて慣れていくしかありません。
ここで、ピックアップするポイントは、まず書き出す前のブレインストーミングで決めておくと良いと思います。1個ずつ見つけて書いていくのでは、時間もかかりますし、まとまりのない文章になりかねません。
グラフのどこが特徴的か、上昇・下降している個所、横ばいの箇所を見つけてそれを単純に文章にすれば良いということになります。
2パラのBodyの書き出しは、"If we look at the date in more detail,・・・・"と始めるようにしていました。こうした定型文を覚えておくと、試験当日に悩まなくて楽です。
そして、最後に全体をまとめる文章(conclusion)を書くかどうか、ですが、これはあった方が良いですが、なくても問題ない、と英語講座を受けたときに言われました。150語という比較的短い文章を書く問題ですので、しっかりと設問に答えられていれば、更にそれらを要約する文章は不要かもしれません(もちろん時間が余っているのであれば、書いた方がよいのでしょうが)。
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高得点を狙うための、具体的なテクニックや文章を書き進めるにあたっての使える類義語については、別の記事でまとめたいと思います。